11ヶ月ぶりの更新&事務所移転(8月)

「人生には坂がある。上り坂、下り坂、そして突然やってくるまさかの坂」という言葉を何度か聞いたことがありました。

31歳で就職(転職)した介護事業者を40歳で「卒業」し、独立した翌年に生まれた次男が1歳半の時から始まった、保育園登園の送りを毎朝担当していました。

三鷹&武蔵野地域に根差した活動をする傍ら、生活のために始めた早朝の新聞配達の割合を徐々に減らしながら行政書士の仕事を増やし、オフィスを構え、アシスタントを雇ってと、充実した生活の中でのオアシスともいうべき、屈託のない笑顔の次男との朝のひとときがまさかある日突然終わることになるとは…。

2月7日、前日に降った雪が残る朝、彼を保育園に送ったのが元気な姿を見る最後の機会となりました。その日の夜、次男は不慮の事故で天へと旅立ちました。5歳4ヶ月、彼が生まれてから1973日目のことでした。

長男の小学校の卒業式を終えた後の春休み、家族で函館を訪れました。正月に4人で行くことを決めて予約していたのを、人数を変更し、予定通り行ってきました。久しぶりに家族で楽しく過ごして東京へ戻り、長男の中学校生活が無事に始まり、少しずつ我が家も落ち着いてきました。

次男のおもちゃや絵本をいつまでも自宅に置いておくのもツラく、かといって処分をするのも忍びなく…そこで浮かんできたのが、以前から考えていた事務所の移転と居場所スペースの開設を行い、新事務所へおもちゃや絵本を運び、多くの子どもたちに見てもらえたら、というアイディアでした。

最初に借りようとしたところは申し込みが入り、次に進めていたプランは大家さんが途中で白紙に戻したいと断りが入り、「今はそういう時期ではないのかな?」と思ったところで見つかったのが、なんと長男が通い出した上連雀の塾のすぐ下のフロアの物件でした。

これはきっと次男の導きに違いないと即断即決し、6月に契約し、7月に引越しを開始し、8月に正式に事務所を移転しました。また、9月には事務所併設の居場所スペース・若者支援&地域交流の場として、「スペースMitakaみんなの未来」を開設することができました。

葬儀の後は毎朝線香をあげ、四十九日の後は毎月お墓参りへ行くようになりました。私の両親、妻の両親も、毎月の月命日に欠かさずお墓参りをしてくれています。大阪にある父方の菩提寺には、8年くらい訪れていませんでしたが、今年は秋に2度、お墓参りへと訪れました。

次男の分も、次男とともに。事務所には葬儀でも使った、七五三の時にスタジオで撮影した写真のパネルを飾り、彼に見守ってもらいながら仕事をしています。

彼と出会えたこと、彼の成長を見守ってくれたすべての方々に感謝を捧げます。

事務所

前の記事

年末年始